カイヨ門

この中世に建設された市門からは、河岸やピエール橋、街にある建物の屋根といった美しい眺めを見ることができます。

１４９４年に建てられたにも関わらず、その面影は殆ど当時のままです。

カイヨ門（Porte Cailhau）は、フランス国王シャルル８世のフォルノーヴォ（イタリア）の戦いでの勝利を讃えるために造られました。川に面した壁のくぼみには、シャルル８世の像を見ることができます。また、案内板には慌ただしく訪れる観光客に対して、頭をぶつけて亡くなったシャルル８世の二の舞にならぬよう、門の低さに関する注意書きが記されています。

「カイヨ」という名前の由来はどこから来たのか、様々な人や歴史学者、皆それぞれ自分なりの見解を持っています。名字、キャイユ（フランス語で小石）、メンヒル等といった沢山の主張がありますが、真実は未だ明らかにはなっていません。

高さ３５mあるカイヨ門は、街を囲む壁の一部を成していました。１８６４年には、当時の代書人と塩の重さを量る職人が建物内に住んでいましたが、改築工事により退去させられました。

美しい木組みでできた屋根がある門の最上階の窓からは、ボルドー最古の橋、ピエール橋（Pont de Pierre）の素晴らしい景観を一望することができます。

カイヨ門内には、街の建設で使用された道具や資材が展示されています。また、古い映画を編集した音響映像によって石工の世界を知ることもできます。