路面電車の停留場近くにあるハイキングコース
ボルドー都市圏を訪れる際は、歩いて回るのがおすすめです。歩きながら観光することによって、環境に良いだけでなく、自分のペースでゆっくりと街の雰囲気を感じることができます。ボルドーには、ボルドー・メトロポールのGR(Le GR Bordeaux Métropole)と呼ばれる、2019年に「フランス・ハイキング連盟(Fédération Française de Randonnée Pédestre)」によって登録された市街地を全て回れる長距離ハイキングコースがあります。
ボルドー・メトロポールを満喫できるハイキングコース
ボルドー・メトロポールのGRは、28あるうちの17つもの地方自治体をまたがる160kmの散策ルートです。地域圏の政治的な理由により、観光客や住民に楽しんで観光してもらえるよう環境に配慮されたハイキングコースが建設されました。このコースでは、建築、自然、文化、歴史といった、地域圏の豊かさと特徴を知ったり、それらを再び学んだりすることができます。トポギード(Topoguide)というガイドブックには、「傾斜が緩やかなパノラマのように広がる丘陵、改修された川岸にある保護された沼地」といった風景が見え、「ボルドーの周りにあり、路面電車に乗って行くことができる散歩やハイキングを楽しめるコース」と記されています。また、このガイドブックには、その人の気分、時間、体調によって楽しみ方が変わるボルドー・メトロポールのGRについての便利情報や見どころも載っています。
一周もしくは最短ルートで回れるコース
様々な方にご利用いただけるよう、ハイキングコースには短いルートもあります。約10ルートある周辺地域を回れる短いハイキングコースは「スーパー・バラード(Super Balades)」と呼ばれ、ボルドー・メトロポールのGRを知ってもらうのは勿論、半日や一日で市街化された地区もしくはボルドー都市圏の保護区域についても知ってもらえるよう作られました。ペサック(Pessac)とメリニャック(Mérignac)側を2時間から一日かけて回れる「ぶどう園と建築家(La vigne et l’architecte)」やスノン(Cenon)とロルモン(Lormont)、フロワラック(Floirac)側を1時間から一日かけて回れる「水と雲(L’eau et les nuages)」等といったテーマのハイキングコースに路面電車もしくはBat3(水上バス)に乗って行くことができます。
全ての方に満足していただけるハイキングコース
ボルドー・メトロポールのGRは、自然や建築、歴史が好きな方だけでなく、興味をそそられる方、ハイキングやスポーツが好きな方、家族連れの方等、様々な方に楽しんでいただけます。ハイキングコースのすぐ近くにあるベグル港(port de Bègles)の周辺では、1975年まで使用されていたランボー家の牧場で嘗てベグルにある農村の象徴でもあった「ランボーの牧草地(pré Rimbaud)」といった、普段の生活とはかけ離れた風景を見ることができます。グラディニャン(Gradignan)では、スペインのサンディアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼者が通るカヤック修道分院(Prieuré de Cayac)があります。また、有名なワイン農園やペサックにあるブルガイルの森(Forêt du Bourgailh)では、普段この場所で散歩やスポーツを楽しむ方が絶賛する景色を堪能できます。
右岸のブリヤック(Bouliac)がある区域は、ボルドー・メトロポールによると、「最も標高差があり、パノラマのような絶景が見える」ことからハイキングをする人に一番人気のコースです。ブリヤックからバッサンス(Bassens)までの道のりには、数多くの公園や森林があるだけでなく、フロワラック(Floirac)にある天体観測施設や18世紀・19世紀に建てられたシャルトリューズ(chartreuse)と呼ばれる建物、ロルモンの旧市街にあるリサンドル(Lissandre)とジュロ(Gelot)、ブランシュロ(Blanchereau)の洗濯場、用途に合わせて自由に広さが変えられる世界の文化と音楽が専門のコンサート会場「ロシェ・ドゥ・パルメ(Rocher de Palmer)」等の興味深いスポットも多数存在します。
ここにしかない山小屋タイプの宿泊施設
ボルドー都市圏には、実際に見に行ったり、一ヶ月前から予約をして宿泊したりする価値のある、「その土地の風景から着想を得てそれぞれ建設された」独創的な都市周辺の山小屋タイプの宿泊施設が11軒あります。ベグルにあるリヴ・ダルサン公園(parc des rives d’Arcins)では、「レ・ゲトゥール(Les guetteurs)」と呼ばれるコミミズクの形をした宿泊施設を見ることができます。