
ボルドーのバスティードにある植物園とその温室
植物園はガロンヌ川の右岸にあり、600mもの長さを誇ります。ボルドー市内にある自然豊かなこの場所は、思わず散歩したくなる観光スポットです。17世紀初頭から、都市計画によってボルドー植物園は場所を転々としていました。ボルドーの左岸に住む住人は、まさかこの庭園がブルス広場(Place de la Bourse)の目の前にあるラ・バスティード(La Bastide)地区にできるとは思いもしなかったことでしょう。
植物園
庭園は、1997年になってようやく現在の場所に定着しました。初めは植物園の幅が狭く長いことが問題視されていましたが、最終的にはボルドーの旧市街をあらゆる角度から見ることができる絶好のスポットとなりました。ペイザジストにはカトリーヌ・モスバック(Catherine Mosbach)、建築家にはフランソワーズ・エレーヌ・ジュルダ(Françoise-Hélène Jourda)を起用したこのような大規模プロジェクトは、フランスで実に25年ぶりでした。
植物園は大きく6つに分かれていて、その内の1つには44つに細分された作物畑があります。ギャルリ・デ・ミリユ(Galerie des milieux)と呼ばれる場所には、ボルドー地方の土壌と植物相を見ることができます。水性植物園の綺麗に浮かぶ睡蓮と水性植物は圧巻です。樹木園では、多種の葉と樹皮を観察することができます。また、複数ある美しい温室では地中海の植物等を見ることができます。
このボルドー植物園は、18世紀に建てられた建築物の外観を眺めながら散歩するのにうってつけのスポットです。
ボルドー植物園:無料で庭園内を見てまわれます。
温室
ボルドー植物園にある温室は750m2あり、7つに分かれています。温室内にある垂直柱には、ノルウェー産のエコ認定されたダグラス(米松)が使用されています。また、温室では人々の興味が湧くように外からでも内部が見える半透明ガラスが用いられています。
・温室内を小石でできた地面に沿って歩くと、以下の植物を見ることができます:
- 多肉植物
- 柑橘系植物
- 南アフリカにあるフィンボスの植物
- カリフォルニアにあるチャパラルの植物
- チリにあるマトラルの植物
- オーストラリアにあるブッシュの植物
- ヤシの木
・夏には日差しが強く乾燥し、冬には途切れ途切れに降る大雨等、温室では地球上に生息する地中海性気候の植物が多く展示されています。
・この温室の最後には、沢山の食虫植物を(展示室を見学する前に)見ることができます。