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ボルドーの小劇場

ボルドーの地区には、数多くの小劇場が存在します。ここでは、ボルドーでしか見ることができないプログラムを行っている小劇場を紹介しています。

地方の劇団による劇が観られる小劇場:ル・テアトル・デ・ボー・ザール

ル・テアトル・デ・ボー・ザール(Le Théâtre des Beaux-Arts)の中に入ると、たくさんの星が天井に描かれている穏やかな雰囲気の小劇場に辿り着くことができます。ここで観ることができる演劇について館長のロイック・ロジュアン(Loïc Rojouan)は「観客に親しみやすくて質の高い演劇」と述べています。また、付け加えるように「私たちが考えさせられ、想像を掻き立てられるような演出やテーマの演劇だけでなく、オリジナルの演目やヌーヴェル=アキテーヌ地域圏(Nouvelle-Aquitaine)の劇団を知ってもらう機会も提供している」と語っています。

THÉÂTRES - Café Théâtre des Beaux-Arts
©Café Théâtre des Beaux Arts

 

  • 2 Rue des Beaux Arts, 33800 Bordeaux
  • 05 56 21 85 30

 

観客席が少ない小劇場:ル・ポキュラン・テアトル

バスティード地区(Bastide)にある昔浴場だったル・ポキュラン・テアトル(Le Poquelin Théâtre)には、観客席が25席しかありません。右岸にある唯一の劇場であり、ボルドーで最も規模の小さい劇場でもあります。館長のジャン・クロード・メメリット(Jean-Claude Meymerit)は、「コクトー(Cocteau)やサルトル(Sartre)、ベネデッティ(Benedetti)、ベルトルト・ブレヒト(Bertolt Brecht)等といった美しい言葉が含まれている作品を好きな方がこの劇場を訪れている」と述べています。毎月第1火曜日の夜に開催される「モ・デュ・マルディ」(Mots du mardi)では、自ら手がけた作品や好きな作家の作品を朗読することができます。

Façade Théâtre Poquelin
©Théâtre Le Poquelin 

 

 

文化的な演劇を提案する小劇場:ル・テアトル・デュ・ポン・トゥルナン

古い映画館を劇場として利用しているル・テアトル・デュ・ポン・トゥルナン(Le Théâtre du Pont Tournant)の館長であるステファンヌ・アルヴァレーズ(Stéphane Alvarez)は「この劇場を芸術的文化が感じられる場所にしたかった」と話しています。人脈の広い館長は、フィリップ・コベール(Philippe Caubert)やジャン・クロード・ドレフス(Jean-Claude Dreyfus)、ダニエル・メスギシュ(Daniel Mesguich)等といった有名な方を舞台に招くことで、この映画館を芸術的文化が感じられる小劇場へと変貌させました。また、アキテーヌ地方の役者による地方の方言を使用した演目もこの劇場で観ることができます。長期休暇には、子供向けのショーを観ることも可能です。

現代演劇が観られる小劇場:ル・テアトル・ドゥ・ラ・リュカルヌ

サン・ミッシェル地区(Saint-Michel)にある、ボルドーの石が使われた建物内には、ル・テアトル・ドゥ・ラ・リュカルヌ(Le Théâtre de la Lucarne)があります。館長のジャン・ピエール・テラコル(Jean-Pierre Terracol)は、彼の理想が詰まった演劇を提案しているこの小劇場について「ここは現代作家の作品だけでなく、リメイクされた古典劇も楽しめる小劇場」と説明しています。リュカルヌでは、「クラン・ドゥイユ・オ・ザール・メレ」(Clin d’œil aux arts mêlés)という夜行われるイベントがあり、そこではダンスや劇、歌等の様々なスタイルの芸術作品を観劇することができます。また、イベントの後半では、ヴィニュロン(ぶどう栽培兼ワイン醸造農家)によるワインの紹介を聞くこともでき、ボルドー気分をより味わえます。

Façade La Lucarne
©Théâtre La Lucarne

 

 

古典劇を鑑賞したい方向けの小劇場:ラ・ペルゴラ

モリエール(Molière)やボーマルシェ(Beaumarchais)、フェイドー(Feydeau)、サシャ・ギトリ(Sacha Guitry)等の古典劇が好きな方におすすめの劇場が、ラ・ペルゴラ(La Pergola)です。この小劇場は、1925年に建設されたアール・デコの装飾が施された建物内にあります。館長のミシェル・カユザック(Michel Cahuzac)によると、この小劇場は「ボルドーで失われてしまった古典劇を観る楽しさを人々に再び伝えること」を目的として、1995年にオープンしました。彼はまた、「この劇場の特徴は、原作通りの古典劇を鑑賞できること」と述べています。

 

即興劇を鑑賞したい方向けの小劇場:ランプロヴィダンス

ヴィクトアール地区(Victoire)に位置するランプロヴィダンス(L’Improvidence)では、演者自身何を演じるのか当日まで知りません。それもそのはず。この小劇場では、即興劇を専門としています。館長のオリビエ・デュボア(Olivier Dubois)は、「いつ訪れても同じ演目を観ることはできない」と語っています。ランプロヴィダンスでは毎週日曜日に即興劇のコンテストを開催しています。また、毎週金曜日には即興劇を初めて行う方の初演技を観劇することができます。(参加申し込み必須)

 

コメディーを鑑賞したい方向けの小劇場:ドロル・ドゥ・セーヌ

ここでは、面白くて思わず笑ってしまうようなコメディーを楽しむことができます。時が経つにつれてドロル・ドゥ・セーヌ(Drôle de scène)は、お笑いを観ることができるボルドーで最も有名な劇場になりました。ドロル・ドゥ・セーヌで一躍有名になった数多くの芸人がいますが、まだ無名の芸人はケヴ・アダムス(Kev Adams)やエロディー・プー(Élodie Poux)、ジョンフィ・ジョンセン(Jeanfi Janssens)のようにこの小劇場で経験を積んでいます。毎週木曜日の夜には、コメディー・クラブ(Comedy Club)に似たイベントの「ギャヴェ・スタイル」(Gavé style)が開催され、何人かのお笑い芸人によるスケッチ・コメディーを観ることができます。また、長期休みには子供向けのショーも行われています。

また、見られるように