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Teddy Verneuil - @lezbroz
© Teddy Verneuil - @lezbroz

エコロジーとイノベーションに特化したスポット「ダーウィン」

ボルドーの右岸にあるバスティード地区(Bastide)には、嘗てはフランス軍の兵器庫として使用され、現在ではエコに特化した施設へと改装・改修されたダ−ウィン(Darwin)があり、ボルドーで最も人々に訪問されているスポットのうちの一つでもあります。

スケートボーダーやストリートアートが好きな方、グリーン経済に取り組む企業家、エレクトロミュージックのファン、環境保全に取り組む人、日曜日にブランチを食べに来る人等、様々な人がこの場所を利用しています。

創設者であるフィリップ・バール(Philippe Barre)はこの施設について「ダーウィンは、まるでボルドーの右岸にある村のようであると同時に、ここへ来ると近未来にいるような錯覚を起こさせてくれる場所でもある」と述べています。ダーウィンでは、仕事をしに来たり、オーガニック料理を食べたり、お茶・お酒を飲んだり、散歩したり、リラックスしたり、ストリートアートを見たり、子供が自由に遊べたり、飼育されている動物を見たりすることができます。また、日頃行っている消費の視点を変えさせてくれるだけでなく、感性を刺激させてくれる最先端スポットでもあります。

創造性、スポーツ性、革新性に富んだダーウィン

木造と石造、金属でできたダーウィンの建物は、ベルリンの街の至る所にあるストリートアートを彷彿とさせます。建物内に入る前には、外観に描かれた数多くの巨大壁画を目の当たりにすることができます。中に入ると、フル・カラー(Full Color)という名のストリートアーティストグループに所属しているザルブ(Zarb)が描いた圧倒されるほど大きな猿の絵だけでなく、様々なストリートアーティストによる壁画も見ることができます。

少し離れた場所には、ストリートアートで壁が覆われた巨大倉庫があり、スケートボードやBMX、ローラースケート等を楽しむことができます。

ダーウィンにある倉庫とスケートパーク(スケートボード、BMX、ローラースケート等)を管理している、団体ブリガード(Brigade)の最高責任者トリスタン・バロッゾ(Tristan Barroso)は、皆が利用できる料金プランを提案しています。


「屋内にあるスケートパークでは、一度に300人ものスケーターが利用することができます。スケートパークを利用するには、まず団体に年会費5ユーロを支払う必要があります。その後、1日5ユーロもしくは年額40ユーロのパーク利用料金が発生しますが、パリやマルセイユ、ベルリンの年額プラン約300ユーロに比べると非常にリーズナブルな値段となっています。」

Pierre Manaud
© David Manaud

スケートパークの目の前、中央通りを抜けると、ブリック・ア・ブラック・エマユス(Bric à Brac Emmaüs)があります。2016年にできたこの800m2ある建物内ではセカンドハンド(中古品)を買うことができます。

ダーウィンには、農園ニエル(Niel)が手掛けるパーマカルチャーの手法を用いた庭園や野菜畑があります。この環境保全に配慮した場所には、蛙や蜂も見ることができます。鶏小屋ププール(Poupoule)にいる鶏や鵞鳥の世話をしているタンギィ・バロンは、「アーバンファームとは、野菜や香草、いくつかの花がある都市農園を意味する」と説明しています。

Alban Gilbert
© Alban Gilbert

ヨーロッパで最も大きいオーガニックのビストロ兼軽食堂「マギャザン・ジェネラル」

ヴォルテックス(Vortex)(兵器庫にある2つの建物の行き来ができるよう作られた木製の歩道橋)の前にある広々としたホールに設置されたテーブル・椅子に座って一休みしながら、レストランのシャンティエ・ドゥ・ラ・ガロンヌ(Chantier de la Garonne)内にある、ビール製造所ラリュンヌ(Lalune)によって作られたダーウィンビールを飲むこともできます。

このオーガニックレストランでは食事をとる前に、アーティストのローランス・ヴァリエール(Laurence Vallières)が再利用されたダンボールで作ったゴリラの母子像を見ることができます。マギャザン・ジェネラル(Magasin Général)の責任者マリリンヌ・ドグレイユ(Maryline Daugreilh)このビストロについて以下のように述べています。

「ここで提供される料理は全て厨房で調理されています。お店のメニューは、ベジタリアンやヴィーガン、そうでない方にも満足して頂けるよう変更することもできます。私たちは、お店で売っている商品を取り扱っている仕入れ業者や生産者と直接やり取りしながら働いています。また、なるべくゴミをゼロにする取り組みも行っていて、デトリティヴォール(Détritivores)という地元の非営利団体と協力しながらオーガニックな廃棄物を堆肥化しています。ビストロと併設しているオーガニックショップでは、300から400種類の商品が並べられています」

©Frankrijk.nl
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クリエイターと生産者、商業者が集うダーウィン

ダーウィンにはサーフショップだけでなく、アピセラピー専門店があり、ラルシミスト(L’Alchimiste)では、ボードーゲームを遊びながらもしくは自由貸し出しの本を読みながら自家焙煎されたコーヒーを飲むこともできます。また、本は近所にある本屋のル・パスール(Le Passeur)で買うことができます。2012年にマルタン・ペックス(Martin Peix)とイングリード・ラフォン(Ingrid Lafon)によってオープンしたこの本屋では、主に一般文芸が取り扱われていますが、マルタンは次のように付け加えて説明しています。

「私たちが取り扱っている本の中には、エコロジーや自然、ストリートアート、サーフィンに関する本もあります。勿論、子供向けの本やボストカード、手帳、ステッカー、ポスター等も売っています」

ダーウィンで働くフリーの職人カミーユ・フローラン(Camille Florent)によって作られた家具が本屋に置かれていることで、温かみのある店内へと雰囲気を変えています。

Teddy Verneuil
© Teddy Verneuil

エネルギーに満ち溢れているダーウィン
 

ダーウィンでは、よくワークショックやコンサート、ソワレ(夜会)、展示会、映像上映、スポーツコンテスト等が開催されています。

イベントは毎年春頃から開始され、水曜日の夕方に行われるウール・ウルーズ(Heures Heureuses)(ハッピーアワーと同じ意味)からイベントが始まります。そして、イベントは地元の職人やクリエイターが集まる12月のクリスマスマーケットで幕を閉じます。この2つのイベントの間にある9月には、環境問題と社会問題についての関心を高めるために、様々な文化やコンサート、カンファレンス、芸術作品とスポーツのショー等を行っているクライマックス(Climax)と呼ばれるフェスティバル等が開催されています。

Nicolas Duffaure
© Nicolas Duffaure

Darwin
© La brigade
Darwin
© Nicolas Duffaure
Darwin
© Teddy Verneuil - @lezbroz
Darwin
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実用的な情報

Skatepark

  • 「屋内にあるスケートパークでは、一度に300人ものスケーターが利用することができます。スケートパークを利用するには、まず団体に年会費5ユーロを支払う必要があります。その後、1日5ユーロもしくは年額40ユーロのパーク利用料金が発生しますが、パリやマルセイユ、ベルリンの年額プラン約300ユーロに比べると非常にリーズナブルな値段となっています。」
  • 月曜日を除き毎日16時から21時までご利用いただけます。(水曜日と土曜日は14時から利用可能)

Bric à Brac Emmaüs

  • 毎週火曜日から土曜日の13時から18時まで営業しています。

Magasin général

  • 軽食堂は、毎週月曜日から金曜日の11時から18時まで、土曜日は10時から19時30分まで、日曜日は11時から18時まで営業しています。
  • ビストロは、毎週月曜日から金曜日の朝8時から19時まで、土曜日は朝8時から22時30分まで、日曜日は11時45分から18時までご利用いただけます。

 

Librairie Le Passeur

  • 本屋は、毎週水曜日から日曜日の11時から18時までご利用いただけます。